●TBSニュース 2014/05/06
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レコードチャイナ 配信日時:2014年5月3日 12時32分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=87548&type=0
韓国の危機を乗り越えるために必要なもの、
それは「国家改造」だ―韓国紙
●2日、韓国紙・中央日報はこのほど、「『国家改造』の覚悟があれば、危機は乗り越えられる」とする社説を掲載した。写真はソウルの世宗大王像。
2014年5月2日、参考消息網によると、韓国紙・中央日報はこのほど、
「『国家改造』の覚悟があれば、危機は乗り越えられる」
とする社説を掲載した。
旅客船セウォル号の沈没事故で、朴槿恵(パク・クネ)大統領は29日に弔問し、初めて謝罪した。
犠牲者の遺族たちはやり場のない悲しみや怒りを大統領にぶつけた。
朴大統領が国民に謝罪したのはこれで5回目になる。
選任した報道官の過ち、
財政不足による公約不履行、
政府機関の不法行為について政府の責任者
として謝罪した。
しかし、今回の謝罪はこれまでとは異なる。
断片的な問題ではなく、総体的な問題のためだ。
セウォル号の沈没事故は、発生から救助・収拾の全過程において
社会の異常性と混乱・無責任が露呈
した。
大統領は正常化改革の実現に努力したが、就任して1年2カ月の間に社会はあまり変わらなかった。
それは官僚たちが改革に関心がなかったからだ。
今回の核心的問題は官僚集団の弊害だ。
安全行政部、海洋水産部、海洋警察などは無能さと無責任さを見せた。
朴大統領は「国家改造」を進めると誓った。
国家改造の実現には、故障した社会システムを打破しなければならない。
ただ単に国家安全機関を新設して内閣改造を行う程度では、現在の総体的危機を乗り越えるのは困難だ。
』
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朝鮮日報 記事入力 : 2014/05/03 11:58
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/05/03/2014050300788.html
【社説】セウォル号の次は地下鉄、相次ぐ事故を阻止せよ
今度はソウル・メトロ(地下鉄)で追突事故が発生した。
2日午後3時半ごろ、ソウル・メトロ2号線の上往十里駅に停車していた蚕室方面行きの電車が突然故障し動かなくなった。
電車はドアの開閉を何度か繰り返した後に復旧し出発しようとしたが、その瞬間にこの電車の故障を知らされていなかった後続の電車が近づき、急ブレーキをかけたが追突。事故の影響でおよそ200人の乗客が重軽傷を負った。
幸い死者は出なかったが、一歩間違えば大惨事になりかねない状況だった。
地下鉄は通常、前後の電車の距離が200メートル以下になると、後続の電車は自動停止するようになっている。
ところが今回この自動停止装置が作動しなかったことから、ソウル市は事故当時故障していた可能性があるとみて調べている。
旅客船「セウォル号」沈没事故により300人近い死者・行方不明者が出たことで、国民は今も失意に沈んでいる。
大統領から一般の庶民に至るまで、どうすれば大韓民国を安全な国にできるか悩み、またさまざまな声も実際に出始めている。
政府も災害に備えるための組織を見直す方向で検討を始めた。
このような最中に今度は地下鉄で事故が発生したのだから、国民の間から深い嘆息の声が出るのも無理からぬことだ。
セウォル号が沈没してから3日後の19日、仁川空港からサイパンに向かっていたアシアナ航空の旅客機が、離陸から1時間後にエンジンのオイルフィルターに異常が発生したことを知らせる警告ランプが点灯したにもかかわらず、その後4時間にわたりフライトを続け目的地に到着した。
昨年7月にアシアナ航空は米国のサンフランシスコ空港で旅客機が滑走路に衝突する事故を起こし、3人の死者と180人以上の重軽傷者を出したばかりだが、アシアナのパイロットは今回も242人の乗客を危険な状況にさらす賭けをしたわけだ。
まさにあってはならない事態が、陸海空の全てで発生している。
セウォル号沈没事故は決して運が悪くて発生したわけではなく、数々の構造的な要因が重なったことが原因だった。
海運会社は中古船を買い取り安全性を無視して改造し、貨物も限度を3.7倍も上回る量を積載していた。
また沈没当時、46隻あった救命ボートは1隻しか使えなかった。
旅客船の安全審査は、海運各社が支払う会費で運営される関連団体に委託されていた。
海洋水産部(省に相当)はこの団体に海運関連の規制に関する取り締まり権限を与える見返りに、天下り先として早期退職した職員を受け入れさせていたという。
韓国社会が今、極めて異常な状況にあるのはどう考えても間違いない。
信じられないような事故が相次いで発生するのを目の当たりにして「悪い偶然が重なってしまった」などと軽く見過ごすわけにはいかない。
1990年代にも西海(黄海)フェリー沈没事故(93年)、聖水大橋崩落事故(94年)、大邱地下鉄ガス爆発事故(95年)、三豊百貨店崩壊事故(95年)が立て続けに発生した。
1980年に開通したソウル・メトロ2号線は、線路や電車、信号系統などを34年にわたり使用し続けている。
全羅南道麗川と蔚山広域市にある化学工業地帯の工場は、どれも1960-70年代に建設されたものばかりだ。
道路やトンネル、港湾、水道、電気などの社会的間接資本(SOC)は、その多くが建設から数十年が過ぎ老朽化が進んでいる。
しかも韓国社会は今なお「目に見える成果」を過度に追及するため、
巨額の費用を投じてもすぐに結果や利益が出ない安全対策はおろそかにしてきた。
セウォル号沈没事故とその直後に起こったソウルの地下鉄追突事故を受け、
われわれはこれを
「大規模災害の連鎖」がもう一歩手前まで来ている兆候
と受け止め、徹底した対策に取り組まなければならない。
社会の至る所で設備が老朽化しているため、安易な安全対策ではもう事故を防ぎきれない
のは明らかだ。
このまま手をこまねいているだけでは、
国全体が本当に崩壊しかねない。
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