2014年4月4日金曜日

中朝貿易半減:北朝鮮の選択肢、韓国侵攻かそれとも日朝友好回復か?

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●9日、韓国KBSテレビは同日、韓国と米国が「日本と北朝鮮が秘密裏に接触している」として深い憂慮を表明した上で、「日本政府に情報の透明性を高めるよう求めた」と伝えた。資料写真。


朝鮮日報 記事入力 : 2014/04/04 09:31
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/04/04/2014040400887.html

中朝貿易、張成沢氏処刑の余波で前月比46%減
張氏が担当していた地下資源の輸出が大幅に減少
今年に入り原油の輸入はゼロ
南北経済協力への期待が高まるとの見通しも

 今年2月、北朝鮮と中国の貿易量が前年同期に比べ14%、前月に比べると46%も減少したことが分かった。
 これは、中国との貿易を担当していた張成沢(チャン・ソンテク)氏が処刑された影響が徐々に表れ始めたものと考えられている。
 北朝鮮は昨年2月に3回目の核実験を行って以降、中国との関係が悪化した上、張氏の処刑以後は外交関係がさらに疎遠になった。
 そして今や、両国の間で続いてきた経済関係までもが弱まるのではないかとの見方が出ている。
 中朝貿易が衰退すれば、南北の経済協力に対する需要が増大する可能性がある。

■張成沢氏処刑の余波

 韓国貿易協会によると、今年2月の北朝鮮の中国に対する輸出額は1億5600万ドル(現在のレートで約162億1150万円、以下同じ)で、前年同期に比べ8%減少した。
 輸入額(9900万ドル=約102億8800万円)も前年同期に比べ21%減少した。
 輸出入額を合わせた総貿易量は2億5500万ドル(約264億円)で、前月(5億4600万ドル=約567億4000万円)に比べ46%も減少した。

 専門家たちは、張成沢氏の処刑の影響が、2月から徐々に表れ始めたものとみている。
 張氏が処刑された昨年12月と今年1月は、すでに契約していた分の取引があったため、貿易量はむしろ増加した。
 ところが、張氏の側近たちに対する粛清が本格化したことで、2月になってその影響が表れ始めたというわけだ。

 とりわけ、張成沢氏に連なる人物が主に担当していた地下資源の輸出が大きく減少した。
 石炭の輸出量は92万トン(7200万ドル=約74億8150万円)で、1月に比べ26%減少したことが分かった。
 鉄鉱石の輸出も19万7000トンで、1月に比べ23%減少し、マグネサイトの輸出(1万1000トン)も1月に比べ79%減少した。
 北朝鮮は張氏を処刑する理由の一つとして「地下資源を外国に安値で売った」という点を挙げた。
 一方、原油の輸入量がゼロという点も注目に値する。
 中国は今年1月から2月にかけ、北朝鮮に原油を輸出しなかった。
 これについて韓国政府の関係者は「これまでにも、年の初めには価格交渉などを理由に、原油の供給を1-2カ月中断するケースが多かったことから、対北朝鮮制裁の一環ではないとみられる」と語った。 

 だが、中国からの肥料の輸入量は大幅に増えた。
 今年、北朝鮮の農業で分組管理制(農作物の種類や耕地別の作業班の下に30-40人程度の作業グループ〈分組〉を組織する)が本格的に実施されるのを前に、生産性を高めるための措置ではないかと考えられる。
 北朝鮮は今年2月に離散家族の再会行事を行った後、内心では韓国による肥料の支援を願っていたが、ミサイル発射などの挑発により、自らその道を閉ざしてしまった。

■南北経済協力の需要増加

 専門家たちは、中朝の貿易量の減少は相当期間続くとの見通しを示している。
 張成沢氏の処刑により、中国への輸出品のうちかなりの部分を占めていた鉱物や水産物の輸出が低迷しており、また張氏が管轄していた首都建設事業も影響を受けることから、建設資材などの輸入が減少するとみられる。

 北朝鮮の中国に対する貿易ルート自体が崩壊したことも問題だ。
 中国にいる北朝鮮の消息筋は「昨年までは貿易のため北朝鮮から中国に来ている人が数百人いたが、張成沢氏の処刑後、一瞬にして姿を消した。
 中朝貿易ルートを再構築するためには少なくとも1年以上かかるだろう」と語った。

 中朝貿易が打撃を受けた分、南北の貿易に対する期待が高まるのではないかとの見方もある。
 IBK経済研究所のチョ・ボンヒョン研究員は
 「張成沢氏の処刑の余波で、今年1年間は中朝貿易が縮小せざるを得ない。
 これは北朝鮮が南北の経済協力に目を向けるきっかけになる可能性がある」
と指摘した。


 もし中朝貿易が半減したとしたら、北朝鮮の選択肢は2つになる。
1].韓国侵攻
2].日本との友好回復
である。

★.中朝間が友好でないなら、韓国侵攻は「朝鮮内戦」になる。
 つまり、駐韓アメリカ軍は手が出せなくなる。
 もし中国が加わらない北朝鮮にアメリカが参戦したら世界はアメリカを糾弾することになる。
 北朝鮮としては侵攻のチャンスが来ているということになる。

★.日朝間の懸案は拉致問題である。
 政治的はさほどのものでもない。
 北朝鮮がこの問題に柔軟になれば一気に日本と北朝鮮の関係は進む。

 どちらを選ぶかは北朝鮮の問題である。
 このまま中国に首根っこを抑えられたままでいるのは何とも屈辱であろう。
 中国の影響力を振り切る、ということはいまの北朝鮮にとっては最大の問題になる。


レコードチャイナ 配信日時:2014年4月9日 20時52分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=86310&type=0

「日朝が秘密裏に会談」、米韓が深い憂慮
=透明性向上を要求―中国紙


 2014年4月9日、環球時報(電子版)によると、韓国KBSテレビは同日、韓国と米国が「日本と北朝鮮が秘密裏に接触している」として深い憂慮を表明した上で、「日本政府に情報の透明性を高めるよう求めた」と伝えた。

 それによると、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の首席代表となる韓国外務省の朝鮮半島平和交渉本部長の黄浚局(ファン・ジュングク)本部長がこのほど、米国のデービス北朝鮮担当特別代表と米ワシントンで会談。
 日本の外務省の伊原純一アジア大洋州局長から、日朝協議の経緯について説明を受けたという。
 会談で黄、デービスの両氏は、日本に協議に関する情報の透明性を高めるよう求めた。

 日本メディアの報道によると、日朝は3月末、北京で秘密裏に会合を開催。約1年4カ月ぶりの正式会談で
 「今後さらに接触の機会が増える」
との憶測が広がっていた。






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