2014年4月18日金曜日

韓国の威信、地におちる-(1):フランス紙=「韓国がひん死状態」、国内紙=「指揮本部は未曾有の無能」と批判

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●18日、沈没した韓国大型客船「セウォル号」の沈没事故で行方不明になった約300人の乗客家族は、さまざまな思いを抱き続けている。写真は17日、行方不明者の家族が集まる珍島体育館を訪れ、全力で救援活動に取り組むと約束する朴大統領。


レコードチャイナ 配信日時:2014年4月18日 18時32分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=86787&type=0

<韓国船沈没>仏紙「韓国がひん死状態」、国内紙は「指揮本部は未曾有の無能」と批判―中国メディア


●18日、韓国の旅客船「セウォル号」の沈没事故から2日が経過したが、依然300人近くが行方不明になっている。資料写真。

 2014年4月18日、韓国の旅客船「セウォル号」の沈没事故から2日が経過したが、依然300人近くが行方不明になっている。
 同事故に関して仏誌ル・ヌーヴェル・オプセルヴァトゥーは、
 「メディアと世論の反応には怒り
と絶望の感情が込められている」と報道している。
 環球時報(電子版)が伝えた。

 沈没事故に韓国国内では芸能人がイベントをキャンセルするなど多方面に影響している。
 仏紙・リベラシオンは「海難事故で韓国全体が瀕死(ひんし)状態」と題し、
 「韓国人は裕福で現代化が進んでいる祖国を誇りに感じているが、多くの若い命が飲み込まれた今回の事故に受け入れがたい感覚を覚えていることだろう」
と報じた。

 同事故に関しては韓国メディアからも批判の声が上がっている。
 韓国・朝鮮日報は17日の社説で、
 「国民は今回の事故を通し、祖国がいかに命をおろそかにしているのか深く感じ取ったはずだ」
と指摘。

 さらに、韓国・中央日報は17日の社説で
 「乗船した人数は当初477人と伝えられ、その後459人、462人と人数が訂正されるなど、指揮本部は人数すらまともに把握できていない。
 韓国は数々の事故を経験してきたが、このような無能で不誠実な指揮本部は見たことがない」
と批判した。



レコードチャイナ 配信日時:2014年4月18日 18時22分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=86792&type=0

<韓国船沈没>日本で18年運行した中古船舶という事実に驚愕、韓国は造船業で世界一なのに…―韓国

 2014年4月18日、交錯する希望、絶望、悲しみ、憤怒。
 沈没した韓国大型客船「セウォル号」の沈没事故で行方不明になった約300人の乗客家族は、さまざまな感情で身が引きちぎられるような思いを抱き続けている。
 しかし、家族が無事戻って来るという一縷の望みは、少しずつ崩れつつある。
 環球時報が伝えた。

 17日未明、乗客家族の慰問に訪れた韓国のチョン・ホンウォン首相は、感情が高ぶった家族から水をかけられた。
 韓国の民衆は、政府のお粗末な危機管理対策や救援活動に対し、不満をますます募らせている。
 朴槿恵(パク・クネ)大統領は、夜を徹して現場で捜索・救援活動の指揮にあたった。

 「セウォル号」の大惨事に、韓国は国全体が大きく揺さぶられた。
 韓国は造船業では世界ナンバーワンだが、沈没したセウォル号は日本で18年間運行した中古船舶を買い取ったものだったという事実に驚愕した。
 事故発生後30分で現場に到着した救援隊が、船室潜入には時間がかかり、
 先進国であり東アジアの強国である韓国が、
 大惨事を前にすると簡単に弱さを露呈し、
 慌てふためく様子を目の当たりにした。

 今回の事故は、座礁による天災なのか、それとも人災なのだろうか?
 さまざまな憶測が飛び交う中、世界中のメディアは
 「人命救助が最優先」
という共通認識で一致している。
 韓国政府は17日、初期調査の結果を発表、事故船の針路を急きょ変更するよう命令した船長に矛先が向けられた。

(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/武藤)



朝鮮日報 記事入力 : 2014/04/17 10:16
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/04/17/2014041700990.html

【社説】旅客船沈没、先進国ではあり得ない大惨事だ

 信じられないし信じたくもない海の大惨事が発生した。
 乗客と乗務員合わせて462人を乗せ、仁川から済州に向かっていた清海鎮海運所属の旅客船「セウォル号」が16日午前8時55分ごろ、全羅南道珍島郡の屏風島と観梅島の間の海上で座礁・沈没し、同日夜の時点で5人が死亡、282人が行方不明となっている。
 1993年10月に全羅北道扶安郡格浦里の沖合で292人の死者を出した西海(黄海)フェリー沈没事故以来、21年ぶりの大惨事だ。
 今回事故を起こした旅客船には、済州島に3泊4日の日程で修学旅行に向かっていた京畿道安山市の壇園高等学校2年生325人と教師15人が乗船していた。
 行方不明者の多くは事故当時、沈んだ船の船室や食堂などに閉じ込められ、出られなかった可能性が高い。

 事故が最初に報じられた直後の時点では、これほど多くの人命被害が発生するとは誰も予想していなかった。
 旅客船は座礁後、船体が左に90度傾いたが、2時間近く沈まず持ちこたえていた。
 海上警察と海軍は数十隻の救助船と18機のヘリを現場に派遣して今も救助活動を行っており、また救助の様子の一部はテレビでも放映された。
 京畿道教育庁(教育委員会に相当)は午前11時が過ぎた時点で、船に乗っていた高校生の保護者たちに「壇園高校の生徒を全員救助」というメールを一斉に送付した。
 しかし午後になって救助された人数に誤りがあったことが分かり、直後に安全行政部(省に相当)と海上警察が行方不明者の数を修正して発表するなど、政府の対応も右往左往するばかりだった。

 「セウォル号」は定員920人と車両180台、コンテナ150個を積むことができる6825トン級の大型の旅客船で、仁川と済州島を行き来していた。
 船内にはゲームセンターやレストラン、シャワー室なども完備している。
 運航する清海鎮海運はこれまで「韓国最大のクルーズ船」として幅広く宣伝を行ってきた。
 このような大型船が事故から2時間近く沈没せず持ちこたえていたにもかかわらず、300人近い行方不明者を出した
ことは到底納得できない。
 事故発生当時は風が強かったわけでもなく、波も比較的穏やかだったという。
 中でも最もひどかったことは、「ドーン」という音とともに船が傾き始めた直後、船内放送で乗客たちにその場で動かず待っているよう指示したという事実だ。
 しかし放送の指示に従わず迅速に救命胴衣を着用し、船室から出た乗客たちはほとんどが救助された。
 今も数百人の乗客が脱出できていない中、船長や乗組員の多くはすでに救助されている。

 正確な事故原因は今のところ明らかになっていないが「通常とは異なる難しい航路を選択したのが原因ではないか」という指摘が専門家などの間で相次いでいる。
 船が沈没した位置は全羅南道新安郡と珍島郡の間にある島の密集地域で、周囲には屏風島、観梅島、孟骨島、松島などがある。
 もし実際より数キロ西の航路を迂回(うかい)して進んでいれば、今回のように島の間を縫うようなコースを取る必要はなく、順調に済州島へと向かうことができたはずだった。
 セウォル号は当初、前日午後6時30分に仁川港を出航し、16日午前8時ごろ済州港に到着する予定だった。
 ところが西海(黄海)に濃い霧がかかったため、出航が午後9時と2時間半も遅れてしまった。
 つまり到着予定時刻に無理に合わせるため、本来のコースとは異なる島々の間を通る直線コースを進んだというわけだ。
 また事故当日は本来の船長が休暇中で、代理の船長が乗っていたという。
 捜査当局は航路の選択や代理運航と事故との関係について、徹底して究明しなければならない。

 今回の事故を1993年10月の西海フェリー沈没事故と比較すると、絶対にあってはならない事故だったことがあらためて分かる。
 西海フェリーは「セウォル号」のわずか60分の1に相当する110トンしかなかったが、本来207人の定員に362人が乗船していた上に、貨物も過剰に積んでいた。
 これに対して今回の旅客船には定員の半分も乗船していなかった。
 また西海フェリーの事故当時、海上には風速10.5メートルの強風が吹き、波の高さも2メートルとかなり荒れた悪天候だった。
 しかし今回は事故当時、波の高さが0.5メートルと穏やかだったにもかかわらず沈没してしまった。
 西海フェリーは船が転覆してからわずか10分で完全に沈没したが、今回は2時間半近くにわたり沈まず持ちこたえていた。
 このように二つの事故はさまざまな点で違いがあるにもかかわらず、人命被害の規模はそれほど大きな違いがない。
 つまり今回の事故は運航から救助のプロセスに至るまで、多くの初歩的ミスや過失が重なってしまったというわけだ。

 1990年代の初めから半ばにかけての時期、韓国では西海フェリー事故の他にも32人が死亡した聖水大橋崩落事故(94年)、101人が死亡した大邱地下鉄ガス爆発事故(95年)、501人が死亡した三豊百貨店崩壊事故(95年)など、後進国型の大惨事が相次いだ。
 ちなみに西海フェリーが沈没した93年当時の国民1人当たりGDP(国内総生産)は8422ドル(約86万円)だった。
 災害が相次いだ1990年代は、1年が過ぎるたびに「後進国から中進国になるのはこれほど大変なことなのか」という嘆きの声が相次いでいた。

 韓国の今年の1人当たりGDPは、1993年のほぼ3倍に相当する2万6000ドル(約270万円)となる見通しだ。
 これはほぼ先進国になったと言ってもよいほどの数字であり、また「韓国こそ世界一」と誇れる分野も決して少なくない。
 しかし「世界一」という派手な外見の内実がどの程度のものかについては、今回の旅客船沈没事故が如実に示している。
 政府も行方不明者の数さえ把握できず慌てるばかりだった。
 船舶や携帯電話、自動車などを製造する技術は一流になったが、
 それを取り扱うソフト分野は相変わらず後進国レベルにとどまっているわけだ。
 国民は何よりも今回の事故を通じ「もしかすると韓国は人間の命を大切とは考えない国ではないか」と骨の底から感じたはずだ。
 いずれにしてもこのままだと、韓国が真の先進国になるのはまだ難しい。
 たとえ経済的には先進国の一員になったとしても、国民の意識や社会制度、慣行などが今のレベルから抜け出せないのであれば、今回の事故以上の悲劇が今後もわれわれを待っているかもしれない。
 これが単なる杞憂(きゆう)で終わることを願うばかりだ。



朝鮮日報 記事入力 : 2014/04/18 08:56
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/04/18/2014041800716.html

旅客船沈没:韓国の安全軽視は「持病」、米紙が指摘
「フィリピンやバングラデシュなどの途上国で起こる事故が21世紀の韓国で」

 海外メディアは、旅客船「セウォル号」沈没事故について
  「韓国で20年ぶりに起こった最悪の海難事故だ。
   韓国はこの20年間に起こった大規模な事故から何の教訓も得なかった」
と報じた。

 米紙ニューヨーク・タイムズは17日
 「まだ多くの乗客が船内に取り残されている可能性がある。(6・25戦争〈朝鮮戦争〉以降の)平時に発生した事故としては最悪の大惨事になるのではないかとの見方が広がっている」
と報じた。
 ロイター通信も、1993年に発生した西海(黄海)フェリー沈没事故を例に挙げ
 「この20年間、韓国で発生した海難事故としては最悪」
と報じた。

 米紙クリスチャン・サイエンス・モニターは
 「今年2月、慶尚北道慶州市のマウナ・オーシャン・リゾートで体育館の屋根が崩落し、100人を超える学生が死傷する事故が起こってから2カ月足らずで、今度は船の沈没事故が発生し、300人近くの人が行方不明になった」
と報じた。
 その上で今回の事故を、1994年の聖水大橋崩落事故や95年の三豊百貨店倒壊事故にみられる、
 韓国の「安全不感症」
を思い起こさせる、と指摘した。

 海外メディアは事故直後、韓国政府の発表の過程で情報が混乱したことを皮肉った。
 米紙ワシントン・ポストは
 「韓国政府当局が一時『368人を救助した』と発表しながら、後になって誤りが判明し、一日中混乱が続いた」
と報じた。
 政府の後手後手な対応が、韓国国民の不信感や怒りを増大させているというわけだ。

 一部のメディアは、韓国で過去に発生した海難事故を列挙し
 「韓国では旅客船の事故が、まるで持病のように繰り返されている」
と指摘した。
 ニューヨーク・タイムズは「1970年代のナムヨン号沈没事故、93年の西海フェリー沈没事故でも、数百人の死者が出ている」と報じた。

 一方、米国の外交専門紙「フォーリン・ポリシー」は17日
 「バングラデシュやフィリピン、インドネシアなどの開発途上国でたびたび発生する旅客船沈没事故が、21世紀の韓国で発生した
と報じた。
 米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、過去10年間にアジアで発生した大型旅客船の沈没事故は、大部分がフィリピンやパプアニューギニアなどで発生したものだという。











 韓国の威信は地に落ちてしまった。
 もう、朴大統領がどんな理想や歴史正義を語ろうと耳を傾ける人はいない。
 「統一大当たり」でウハウハしていた韓国だが、無人機で青ざめ、今回の事故で地獄に叩き落とされた。
 高支持率を保っていた朴大統領だが、
 残る任期にあってこの人が世界の檜舞台で活躍することはもうない。
 運命とは非情なものである。
 発言力と影響力を失った韓国と朴大統領が今後どんな形で歩みを進めていくのだろうか。
  

サーチナニュース 2014-04-19 11:45
http://news.searchina.net/id/1530291

韓国旅客船沈没事故、英メディアが「船長脱出の瞬間」の画像を公開=中国報道



  中国メディア・楚荊網は19日、16日に韓国南西部の珍島(チンド)付近で沈没した旅客船スウォル号の船長が真っ先に船から逃げ出す様子を撮影した画像が公開されたと報じた。
   記事は、英国メディア「デイリー・メイル」が「乗客400人あまりを残して、船長が船から脱出する瞬間」の画像を公開したことを紹介。
 画像には、救命胴衣を着た船長と船員とみられる数名が、スウォル号から救助船に飛び移る様子が収められていた。
  そのうえで記事は、生存者らが
 「救難信号発信から数分後に船長が脱出を指示した」、
 「自分や乗客より先に逃げた」
と語り、乗船者の家族の多くを怒らせたと伝えた。
 韓国・聯合ニュースによると、現地捜査当局は19日未明に船長と船を操縦していた3等航海士、操舵手の3人を逮捕した。
 船長は乗客の救助を怠ったとするなどの罪に問われ、最高で無期懲役の判決を受ける可能性があるという。
(写真は楚荊網の19日付報道で掲載した記事のキャプチャ)






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