2014年4月7日月曜日

南北統一は北朝鮮の統一大戦によって達成されるのか(3):他人のフトコロをあてにする韓国

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 民族の偉業を前にして他人のフトコロばかりを覗く国には統一などということはできない。
 「草を噛んででも」とか
 「欲しがりません統一するまでは」
といった覇気がなく、ソロバン勘定ばかりしている韓国には統一などできはしない。
 もし統一の可能性があるとしたら、民族内戦となったときの北朝鮮の統一大戦によってだろう。
 自分たちの民族を決めることに銭勘定が優先するようでは、ほとんど事の見込みはない。


朝鮮日報 記事入力 : 2014/04/07 11:32
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/04/07/2014040701509.html

韓国人の68.3%「米中も統一費用分担すべき」

 韓国人の10人中7人以上が韓半島(朝鮮半島)統一は経済成長に役立つと考えていることが分かった。

 韓国政府が運営する公共チャンネル「KTV」の統一企画対談『統一への道』が世論調査会社リアルメーターに依頼し、19歳以上の成人男女700人に尋ねたところ、
35.6%が「韓半島統一は韓国の経済成長・発展に非常に役立つだろう」、
39.8%が「ある程度役立つだろう」
と答え、統一が韓国の経済成長・発展に役立つという肯定的な回答は合計75.4%に達した。
「まあまあ」は14.4%、「
あまり役に立たないだろう」は4.9%、
「全く役に立たないだろう」は3%だった。

 2008年に金剛山を観光中の韓国人女性パク・ワンジャさんが北朝鮮の兵士に銃撃されて死亡した事件を受け、現在は「5・24対北朝鮮制裁措置」が取られているが、南北間の対話ムード作りのためこれを解除するかどうかについては、「解除に同意する」が34.7%で、「解除に反対する」の24.4%を上回った。

 「統一費用の形成に参加する意思はあるか」という問いには、「参加を考えてみたい」(47.4%)、「積極的に参加する」(25.4%)、「参加する意思は全くない」(18.0%)の順だった。

 米国と中国も統一費用を分担すべきだという意見は68.3%で、
 「その必要はない」(14.0%)より圧倒的に多かった。

 朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の統一提案については63.0%が共感した。
 「共感しない」は20.5%にとどまった。

 朴大統領が旧東ドイツ地域のドレスデンで発表した平和統一のための基盤づくりに向けた北朝鮮に対する3大提案「ドレスデン3大提案」のうち、最初に推進すべき分野としては「南北経済協力」(36.5%)、「国際社会交流・協力」(30.7%)、「文化・スポーツ交流・協力」(17.4%)などが挙げられた。

 標本誤差は95%信頼水準で±3.7ポイント。

 KTVは7日から月-木曜日午前11時に企画対談『統一への道』を20回連続で放送する。
 第1回「統一は大当たりだ」編には鄭永泰(チョン・ヨンテ)統一研究院先任研究委員、廉燉載(ヨム・ドンジェ)成均館大学国家戦略大学院長、金錫友(キム・ソクウ)元統一部(省に相当)次官が出演し、統一の必要性と期待される効果を集中的に分析する。

 8日の「統一準備、ドイツ統一から学ぼう」編では、東西ドイツ統一の過程が韓国に示唆する点を探る。
 9日は「統一準備委員会発足、役割と期待・効果」編、10日は「統一のネック、北朝鮮の核」編が放送される。



朝鮮日報 記事入力 : 2014/04/04 10:22
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/04/04/2014040401253.html

在韓米軍司令官「韓半島有事でも増援が困難に」
スカパロッティ司令官、連邦議会の聴聞会で国防予算削減に懸念
「最大の脅威は北の長射程砲」

 カーティス・スカパロッティ在韓米軍司令官(写真)が2日(現地時間)、米国議会での聴聞会で、米国の国防予算削減によって韓半島(朝鮮半島)有事の際に後続の米軍増派が困難になると予想される、と語った。
 これまで在韓米軍側は、予算削減とは関係なく在韓米軍の規模は維持され、韓半島の防衛に問題はないという立場を取っていた。

 スカパロッティ司令官はこの日、米国連邦議会下院国防委員会の聴聞会で
 「韓半島で軍事衝突の危機が高まったら、兵力を速やかに移動・配置して備えなければならない。
 しかし予算削減が計画通り進められると、在韓米軍や将来の兵力増派に問題が生じかねない」
と語った。
 韓米両国は、韓半島有事をめぐって
 「米軍の増援戦力配置、北朝鮮内の戦略目標攻撃、北朝鮮への侵入および上陸作戦、占領地の軍事統制、韓半島統一」
という5段階からなる「作戦計画(OPLAN)5027」を策定しているが、この第1段階から問題が生じる恐れがあるというわけだ。

 スカパロッティ司令官は
 「韓半島は、アフガニスタンに続き米軍が最優先にしている戦場。
 在韓米軍は韓半島と米国の利益を守るために備えているが、有事の際、後続部隊の増派に問題が生じれば非常に心配
 「偶発的な事態が発生したとき、米軍の増援兵力が韓半島に速やかに増強配置されなければ、北朝鮮に防衛体制を構築する時間を与えることになり、韓米連合軍の作戦時間が長引いて味方の被害も増えかねない」
と懸念を示した。

 またスカパロッティ司令官は、北朝鮮の挑発について
 「金正恩(キム・ジョンウン)政権はかなり危険で、韓国を事前警告なしに攻撃することもあり得る。
 北朝鮮は世界第4位の軍事力を有しており、非武装地帯(DMZ)付近に地上兵力の70%を配備している」
と指摘した。
 スカパロッティ司令官は、最も警戒すべき北朝鮮の戦力として長射程砲を挙げた。
 北朝鮮は、サイバー戦を含む非対称戦力(テロ攻撃戦力など)を増やしているが、長射程砲はソウル都心部に直接的な攻撃を加えることができる。
 スカパロッティ司令官は
 「長射程砲の射程内に2300万人の韓国人と約5万人の米国人が暮らしている
と語った。

 こうした危険を抑止するため、北朝鮮軍の動向を監視して先制措置を取れるように、情報・監視・偵察(ISR)能力を強化する必要性も強調した。
 先週連邦議会上院で聴聞会が開かれた際、スカパロッティ司令官は、U2偵察機を無人偵察機「グローバルホーク」に転換する計画に対して懸念を示した。
 現在の韓半島の状況から考えると、U2偵察機の早期警報能力はグローバルホークより優れているとみられるからだ。

 その一方でスカパロッティ司令官は、最近北朝鮮が軍事的行動を強化し、脅迫を強めていることについて
 「新たな現象というよりも、政権生き残りのための、一種の硬軟両面戦略。
 米国と国際社会、そして韓国に軍事的能力を誇示しようとしている」
との見解を示した。


 もし中国が北朝鮮から手を引くとなると、アメリカは孤立する。
 朝鮮半島戦争は民族紛争となり、アメリカの出る幕はなくなる。
 アメリカとしてはこの戦争に中立宣言をしなければならなくなる。
 としたら韓国は起こるだろう。
 なぜなら、アメリカ軍とは韓国が雇った傭兵にすぎないのだから。
 お金を出した分だけは働け、となる。
 アメリカとしては中国に媚びを売り続ける韓国からは逃げ出したいところだろう。
 そのあたりの心理をこの記事は伝えている。
 どう考えたとこで、
 韓国による朝鮮半島統一
などというのは砂上の楼閣に過ぎない。


朝鮮日報 記事入力 : 2014/04/08 09:28
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/04/08/2014040800801.html

北優位の非対称脅威にさらされる韓国

 朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は7日、大統領府(青瓦台)で首席秘書官会議を開き、北朝鮮の無人偵察機侵入に関連し
 「北朝鮮製と推定される無人機が韓国を全方位的に偵察したとみられるが、韓国軍当局が関連する事実を全く把握できずにいたことは、防空網および地上偵察(監視)体系に問題があることを示している」
とし、軍の責任を追及した。

 朴大統領は関係する首席秘書官に対し、国防部と共に綿密な検討を行い、早期に対応策を報告するよう指示した。

 国防部は同日、全軍主要指揮官テレビ会議を開き、遅ればせながら無人機対策を協議。
 北朝鮮が優位に立っている非対称脅威に対する評価と対応策の作成にも着手した。
 専門家は無人機以外にも韓国が神経を使うべき北朝鮮の非対称脅威として、
★.核弾頭を搭載したミサイル、
★.長射程砲、
★.特殊部隊、
★.化学兵器、
★.サイバー戦、
★.テロ
など数多くの事項を挙げた。

 最も脅威となるのは、20万人に達する世界最大規模の特殊部隊だ。
 北朝鮮は有事に際し、特殊部隊をAN-2低空浸透機などで韓国軍の前方、後方に同時に浸透させ、後方を混乱させるとともに、韓米両国軍と混在する状況を生じさせ、空爆を困難にする戦略を持っている。

 韓国軍当局は、特攻部隊と予備軍で北朝鮮の特殊部隊に対処する計画だ。
 しかし、1996年に江陵で起きた潜水艦侵入事件で、乗組員や工作員ら26人を掃討するのに延べ15万人の現役兵や予備軍が投入された経緯がある。
 韓国軍の特殊部隊は2万人余りの規模で、北朝鮮に比べ10分の1にすぎず、劣勢に立っている。

 電力、鉄道、水道、通信など社会基盤施設に対するテロは、北朝鮮が狙う主な挑発手段といえる。
 北朝鮮は誰の仕業か分からないようにテロを行い、韓国社会に衝撃を与え、分裂を助長する可能性がある。
 ガス充てん所、油類貯蔵施設、化学薬品工場なども北朝鮮による主なテロ目標に挙げられる。

 2500-5000トンに達する化学兵器と10種類以上ある生化学兵器も常に存在する脅威だ。
 韓国軍当局は、北朝鮮が前方に配置したミサイルと長射程砲の砲弾の相当数は化学弾頭だと推定している。

■長射程砲や核ミサイルに対処困難

 北朝鮮が保有する長射程砲は、韓国の首都圏に対する最大の脅威だ。
 北朝鮮の長射程砲1100門余りのうち、240ミリメートル放射砲(多連装ロケット)250門余り、170ミリメートル自走砲100門余りが直接首都圏を狙っている。
 これら長射程砲は1時間当たり最大で1万6000発の砲弾を首都圏に浴びせ、190平方キロメートルの面積を焦土化することが可能だ。

 韓米両軍は有事に際し、K-9自走砲、MLRS(多連装ロケット)、統合直接攻撃弾(JDAM)などで北朝鮮の長射程砲を開戦初日に無力化させる計画だ。
 しかし、長射程砲による奇襲から完全な無力化までには少なくとも数時間かかり、韓国側の被害は避けられない。

 北朝鮮は3回の核実験を通じ、核兵器の製造能力を誇示したが、ミサイルに弾頭として搭載するための小型化にはまだ完全には成功していないとみられる。
 北朝鮮が核弾頭を搭載できるスカッド、ノドンなどの弾道ミサイルは1000基余りある。
 専門家は北朝鮮が少なくとも2-3年以内に核兵器の小型化に成功するとみている。

 韓米軍当局は、核ミサイルを発射直前に無力化する先制攻撃を含む「キルチェーン」と韓国型のミサイル防衛(KAMD)体制で対応する計画だ。
 ただ、これも北朝鮮の移動式ミサイル発射台を完璧に追跡することはできないため、限界があると言わざるを得ない。

 国防大の韓庸燮(ハン・ヨンソプ)教授は
 「北朝鮮の非対称脅威に対し、韓国の発想を転換する必要がある
と主張。
 元国防部軍備統制官のキム・グクホン氏は
 「韓国軍も北朝鮮軍のように知恵を絞るべきだ
と語った。

■大統領に叱責された軍

 朴大統領は軍に対し
 「北朝鮮がミサイルの発射を続けていることと偵察を強化していることを深刻にとらえるべきだ。
 北朝鮮による追加的な挑発の可能性に備え、いかなる挑発も直ちに遮断、撃退できる対応策を立てなければならない」
と求めた。

 朴大統領はまた
 「北朝鮮が先ごろ南北で合意した中傷と挑発の中止という約束を破っているのは、内部不安を抑える手段かもしれない」
と付け加えた。

 国防部(省に相当)の金寛鎮(キム・グァンジン)長官は同日、合同参謀本部作戦会議室で、崔潤喜(チェ・ユンヒ)合同参謀本部議長、陸海空軍の参謀総長、海兵隊司令官、首都防衛司令官などが出席した全軍主要指揮官会議を開き
 「北朝鮮の小型無人機が今後、ひそかに侵入したり、テロ目的の攻撃用として使われたりする可能性があるため、新たな脅威として対策が急がれる」
と指摘した。

 崔議長は同日、在韓米軍のスカパロッティ司令官とテレビ電話で会談し、最近相次いで発見された北朝鮮製無人機と関連し、韓米が対応を強化することで一致した。
  数日前まで「当たり」とウカレていた朝鮮統一のアドバルーンが悪夢の象徴に変わりつつある。
 いまでは、オロオロと足が地につかないような状態になってきている。
 ソロバン勘定ばかりで、腹の座っていない韓国に統一という大業がなせるはずもないようである。






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