2014年3月31日月曜日

「経済の全地球化が分からぬおバカさん」中国紙が台湾の学生非難:提携強化の韓国を大絶賛

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 公開日: 2014/01/28
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親愛的朋友你們好,我是魏德聖


サーチナニュース 2014-03-31 15:43
http://news.searchina.net/id/1528479

中国紙が台湾の学生非難
「民主ポイ捨て」、「経済の全地球化が分からぬおバカさん」
・・・提携強化の韓国を大絶賛

 中国共産党機関紙・人民日報系日刊紙の環球時報は31日付で、中国大陸との「サービス貿易協定」の問題などで馬英九政権批判を続けている台湾の学生らの動きを
 「民主を路上に投げ捨てるもの」
と非難する記事を掲載した。

 同記事は、協定に反対する台湾人を、“おバカさん”と表現した。
   環球時報および系列のニュースサイトである環球網は愛国論調が目立つメディアだ。
 西側諸国の民主主義についても通常は、
 「よいものではない」、
 「中国が受け入れる必要はまったくない」
などと主張する。  

  しかし、3月中旬に本格化した台湾おける「反馬英九」の動きについては、
 「民主を叫ぶ学生なのに、どの民主と法治の標準に照らして、騒いでいるのか」
と批判。
 「学生の動きは台湾の民主を『路上に投げ捨てた』としか言えない」
と、民主制度を「貴重なもの」であるような論調で、台湾の学生を非難した。
  サービス貿易協定については、
 「台湾に対して有利だということは、(野党であり、同協定に反対する)民進党もよく分かっている」
と決めつけた上で、
 「反対運動の悲劇性はここにある。
 台湾の学生は、台湾(当局)が何かしようとすると、必ず反対し、悲憤慷慨する」
と主張した。

 台湾経済については「長期わたり停滞」と指摘し、
 「その根源は、台湾が大陸との経済協力に真に取り組む度胸がないからだ」
と主張。
 同時に
 「韓国に大きく水を開けられた」、
 「(自由貿易協定で原則合意するなど、中国との提携を強化しつつある)韓国は、台湾のようには心配していない」
と、韓国を“大絶賛”した。

 さらに、馬英九政権に反対する台湾の人々を
 「台湾の学生と学生を支持する者の力量では、大陸との経済協力に取り組めないという病根を正視することができない」、
 「サービス貿易協定にケチをつけることで、台湾の前途に対する困惑と恐怖をまぎらわしている」、
 「このような情緒の排泄は、理性に全く欠くもので、不景気の際に時おり発生する、独特なヒステリーに支配されている」
と酷評した。

  台湾社会について
 「格差が拡大している」、
 「貧しいものはますます貧しく、富めるものはますます富んでいく」
と論じ、
 「台湾に、この直面する難題を解決する力はない」、
 「一部の者が、人の目をくらますスローガンを叫び、聞いているだけ」
と、論評した。

 まるで、
自国の問題点を指摘しているような、不思議な論調だが、かまわず掲載した。  
 台湾ついてはさらに、
 「経済と総合実力で、世界と競争する力はない」、 
 「イデオロギーを地域や全世界と競争する道具と看板にしている」
と批判。
 「物事を処理する際に、自分の利益だけを考える」、
 「現在みられるように、商売をする際に、政治を“司令官”とする台湾は、全地球化が進む時代における“おバカさん”」
と表現した。
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 ◆解説◆ 
  IMFの推計によると、台湾の2013年による経済成長率は2.19%。
  2009%はマイナス1.81%、
 10年は10.76%、
 11年は4.07%、
 12年は1.32%
で、そう楽観できない状況が続いているのは事実だ。
  ただし、台湾のGDPは約4740億ドル(2012年、名目。以下同じ)で、
 1人あたりGDPは「2万336ドル」
 一方の大陸はGDPが8兆2210億ドルで、1人当たりGDPは「6071ドル」だ。
 人口規模などを考えると、環球時報が強調するほど、
 台湾経済が落ち込んでいるわけではない。

  スイスに本部を置く国際経済フォーラム(WEF)が制度、インフラ、教育などの組み合わせて算出する
 国際競争力ランキング(2013年)では世界12位(日本は9位、中国は29位)だ。
   同じくスイスの国際経営開発研究所IMDが経済、財政、インフラなどの分野についての評価で、グローバル企業にとってのビジネス環境を算出する経済競争力ランキング(2013年)でも、
 台湾は第11位(日本は24位、中国は21位)にランクインした。
 いずれも中国よりもかなり高く評価されている。



サーチナニュース 2014-04-01 19:38
http://news.searchina.net/id/1528642

占拠された国会はゴミの山
・・・学生反省「それじゃダメじゃん」、
工夫と努力で大幅改善=台湾

 台湾では馬英九政権が打ち出した大陸とのサービス貿易協定に反対する学生らが18日、立法院(国会)に突入し、議場などの占拠を始めた。
  占拠は4月1日現在も続いている。
  多くの学生が「生活」しはじめたため、議場内は大量のごみが乱雑に散らばる状態なった。
 批判の声も出たが、学生らはさまざまな工夫をすることで、状況の改善に努めている。

 3月30日に総統府周辺で主催者発表で50万人が集まった大規模抗議デモでは、「清掃部隊」を配置した。
 デモ解散後に現場に入った清掃員も「感激」するほど、ごみがきちんとかたずけられていたという。
  学生らに占拠された国会の議場内はすぐさま「ごみだらけ」になった。
 学生は国会側の清掃員を内部に招いて作業を依頼するなどした。
 すると
 「自分のことを自分でできない」
などといった非難の声が出た。
 学生は議場内部のごみ収集場所を定めて、清潔の維持に努めることになった。
 「清掃隊」を組織して、場内の清掃も実施した。

 それでもごみの分別などで問題が発生。
 学生はごみ箱の上に
 「もしもだ、あんたがこのゴミ箱に箸を捨てたら、次の1秒に史上最凶の物を、あんたの鼻の穴に突っ込むからな」
との貼り紙を貼りつけた。
  同表示については、「あまりにもひどい」との批判が出た。
 学生側は「とにかく、目立つようにしなければ」と釈明したが、しばらくして「社会運動をしている若者は、ごみをきちんとと分別するよね」と赤いハートマークを添えた表示に変えた。

   立法院周辺住民からは「夜になっても騒ぐ。うるさすぎる」との苦情が出た。
 学生側代表は
 「午後10時から午前8時までは拡声器使用を禁止」、
 「拡声器の音量は40デシベル以下」、
 「住宅区には入らない。住宅区の前にはすわり込まない」
などの規則を定め、参加者に改めて
 「平和的、理性的に訴えよう。住民に迷惑をかけてはならない」
と呼びかけた。
  学生側は、騒音などについての自主規則を住民側に書面で約束。抗議運動参加者に規則を順守させるために「監視隊」を巡回させはじめた。

  サービス貿易協定への反対運動が特に評価されたのは3月30日に総統府周辺地域で実施した「大抗議デモ」だった。
 同日、集まった人数は主催者発表50万人、警察発表では11万6000人で、メディアの多くは25万-35万との見方を示した。
   同デモの終了予定時間は午後8時だった。
 学生側代表が午後7時半ごろに登壇し、政府に対する要求を改めて表明。
 全員でスローガンを叫び、ほぼ予定時間に散会した。
 台北市長は抗議活動終了後に「道路がすみやかに使用できるようにしてほしい」と訴えていたが、周辺地域を埋め尽くした人は、20分後にはほとんどが撤収した。
  一方で学生側の「清掃部隊」が活動を開始。
 作業終了後、道路にはごみひとつ、残っていなかった。
 参加者の多くは自発的にビニール袋などを持参してごみを持ち帰ったが、現場に残されたごみも多かった。
 学生らは残されたごみを一定の場所にまとめた。
 すべて完璧に分類されていたという。

 総統府周辺地域の清掃員を18年間務めているという男性の陳さんは、
 「多くの人が集まるのでこのところ、仕事量がいつもの倍になっている。
 しかし学生らは、こちらが特に要求していないのに、ごみをきちんと分類している。感動的だ」
述べた。
 陳さんは、3月30日のデモについても、
 「学生が清掃隊を繰りだし、ごみの分類もしてくれた」
と説明。
 清掃作業員にはいつも丁寧に「ご苦労さま」と声をかけてくれるという。
 陳さんは「(私たちも)疲れているのは事実ですが、疲れているとは言えませんね」と述べた。  
 同日のデモについては、台湾の政治の中枢部である総統府周辺のデモであっただけに、当局は学生らの動きを懸念しないわけにはいかず「総統府突入を試みた場合、実弾射撃も辞さない」と警告していた。
 実際には混乱は一切なかった。
   3月30日のデモについて、 
多くの台湾人が「史上で最もすばらしい学生運動」との賛辞を表明
した。



レコードチャイナ 配信日時:2014年4月3日 17時27分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=85980&type=0

台湾の学生運動、背景に中国に対する強い不信感―台湾文化部長


●2日、台湾が中国と昨年6月に調印した「サービス貿易協定」の承認に反対する学生らが台北市の立法院(国会)議場を占拠している問題について、台湾の作家で文化部長の龍応台氏は、「背景には中国に対する強い不信感がある」と分析した。写真は学生運動の現場。

 2014年4月2日、米華字メディア・多維新聞によると、台湾が中国と昨年6月に調印した「サービス貿易協定」の承認に反対する学生らが台北市の立法院(国会)議場を占拠するなど、混迷の色が深まっている。

 こうした動きについて、台湾の作家で文化部長の龍応台(ロン・インタイ)氏は2日、
 「背景には中国に対する強い不信感がある」
と分析した。

 龍氏はまた、
 「表面的には台湾内部に深刻な亀裂が生じているように見えるかもしれない。
 だがそうではないことを“そばで眺めている”北京の政府指導者に理解してもらいたい」
とした上で、サービス貿易協定を支持する人も支持しない人も、台湾を大事に思う気持ちと、閉鎖的な中国本土の姿勢に対して不安感や緊張感を抱いているという点で共通していると指摘した。

 反対派の中には映画や出版関係者が多い。
 龍氏は、台湾の映画や出版物が中国本土で検閲を受け、販売できない可能性を懸念し、文化的な主体性にまで影響が広がるのではないかという不安が、文化人や学生を中心に高まっていると指摘している。






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